cikringoの日記

マイペースに思いのままに書いてます。出産を機に180度変わった生活や価値観。どこかに吐き出してないと…と。王さまの耳はロバの耳に出てくる穴みたいな場所。

どうしようもない彼はどうにかなるのか③

私は育休に入ってた。

そんな10月のある日、H氏から電話がかかってきた。
最初は他愛ない会話から

「俺さ、今度のクリスマスイブで入社十周年になるんだ。節目の年になるからそろそろ落ち着こうかなとか思ってるんだよ。」

「へぇ、いいじゃん。安定感必要だしね。」

「挙式はハワイでやりたいの。お母さんフラダンス習ってるでしょ。だから、本場につれて行ってやりたいんだよ。」


十周年だから結婚って…ずいぶん自分勝手な理由だなぁ。
お母さんが喜ぶからハワイで挙式って…

いきなり突っ込み所満載なんだけど…と思いつつ、結婚するの私じゃないし、この人が相手じゃなくて本当に良かった。とか思ってた。

「で、相手は?」

「うーん…」

「?」

「付き合ってる人はいるんだけど…どうかなって思ってて」

「?!」

「今の彼女…みかって言うんだけど、会話はすごく楽しいんだけど、すぐ感情的になったり、ケンカもメチャクチャする。多分これまで付き合った人の中で一番してる。だから合わないのかな…と思って。見た目ギャルだし。でさ、真鍋さんのこと知ってる?」

真鍋さんは、私の後輩でH氏の部下だったこともある子。私と別れた後、付き合ってたらしい。そして夏ごろに別れたって話をほんの数週間前に別の同僚から聞いたところだった。

真鍋さんからすると、H氏は便りになる先輩、上司。
あこがれの対象になってもおかしくない。
一方、真鍋さんは大人しくて、会話も弾む方ではない。良い子だけど、なぜH氏が付き合ってたのか謎だった。遊ばれてたのかなーとか勝手に思ってた。

「あぁ、付き合ってたらしいね。別れたんでしょ。なんか聞いたよ。」

「うん…振ったんだけど、なかなか諦めてくれなくて…微妙に続いてる。」

新しく彼女ができたから、別れたけど、その後も連絡がきたり行き来があるんだそうな。
相変わらずの優柔不断。振るんならスッパリ振れば良いのに、中途半端な優しさからか、それができないんだろうな…

こういうとこ、どうしようもない。

真鍋さんは、H氏に対して従順で、言うことは何でも聞いてくれる。喧嘩になることもない。会話がおうむ返しでつまらないとこはあるけど、職場も同じだから、仕事にも理解あるし、結婚もありかなと思ってるらしい。


(何この人!意味わかんない!怒)
(この展開、おもしろーい。笑)

そんな相反する気持ちをモヤモヤさせながら、面白がって話を聞いてた。

「結婚するならどっちが良いかな?」

ギャルなみかちゃんは、話を聞いてたら、小学校レベルの漢字が読めなかったり…とけっこうヤバイ。
両親も無くしていて天涯孤独なんだそうで、頼りにされてるのが彼を良い気にさせるのか。
けど、うちの職場は教育業界。そして、H氏は役員にも近いところにいる。
社長とか役員の人たちにも紹介していくことを考えると、ちょっと違うかな…と思ってきた。性格的には合ってそうだけど。

真鍋さんなら、その辺の社内的な障害は無さそう。
だけど、真鍋さんの先輩として、H氏はやめとけと言いたい。H氏にとっては都合の良い相手だと思うけれど、真鍋さんが幸せになるイメージがわかない!


「いや、どっちも違うんじゃない?だいたい十周年だから結婚とか、おかしいし。そんな急がなくていいよ。
イメージと違う。」

二人の彼女には、スペック的に負けてないと思った。
H氏が誰と結婚しようと関係ないんだけど、自分より良さそうな相手と結婚してほしい気持ちがあった。
何だろう、この変な競争意識。


その後も、2~3回この手の電話がかかってきた。

その度に進展はなく、悩んでるだけだった。

私はH氏にとって、話しにくいことも相談できる友達ってとこに落ち着いたのかな。
こうやって電話してるの、私の夫には気まずいから言わないでって言われた。そりゃそうだ。H氏は今は夫の上司。

なに、この微妙な位置関係(笑)


そんなこんなで、運命の(?)クリスマスイブが明日に迫った12/23…


続く