cikringoの日記

マイペースに思いのままに書いてます。出産を機に180度変わった生活や価値観。どこかに吐き出してないと…と。王さまの耳はロバの耳に出てくる穴みたいな場所。

「火車」読みました

宮部みゆき、気になってたけどなかなか手が出ませんでした。

これまで、仕事が生活みたいな、余裕も
潤いもない生活を送っていたので、
読書のペースもものすごくゆっくりだったけど、
産休に入ってからは、これまでの分を取り戻すべく、ひきこもり&読書三昧です。

産後は目を使ってはいけないって、母から言われてたので
(代々伝わる言い伝えか古い教え)

出産後しばらくは読んでなかったけど、里帰り後は、
近くに図書館っていう好立地も手伝って、ちゅーたん片手に再開です。

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

こんな分厚い本…と思ってたけど、一気に読めました。

追いかけてる女性のわずかな痕跡を辿っていくにつれ、
次々と意外な事実が明らかになっていったり、
クレジットや消費者金融の現実を知ることができたり、
(もういろいろ変わってるかもしれない)
ただのエンターテイメント以上に奥深い1冊でした。

面白かった。

その中で印象的だったのが、

「情報破産」っていう言葉。

あれが良いとか、これが流行りだとか、それが儲かるとか…
いろんな情報に踊らされて、借金についての十分な知識もないままに、
借金に借金を重ねて、気づいたときには…

みたいな感じ。

これって、クレジットとか、消費者金融に限ったことじゃなく、
物事って、裏も表もあるけど、大抵、大々的に宣伝されてるのは、物事の表ばかり。

今の世の中、情報が氾濫しているだけに、情報を正しく取捨選択して、
きちんと考える力を持って、踊らされないことが大事だな…
とか、改めて考えさせられました。

そのためにも、子どもに教育が必要。
こういうことは、学校では教えてくれないし、すべてを親が教えることはできない。

情報を収集するアンテナと、それを取捨選択できる判断力を備えるために、親は何ができるのだろう。