「火車」読みました
宮部みゆき、気になってたけどなかなか手が出ませんでした。
これまで、仕事が生活みたいな、余裕も
潤いもない生活を送っていたので、
読書のペースもものすごくゆっくりだったけど、
産休に入ってからは、これまでの分を取り戻すべく、ひきこもり&読書三昧です。
産後は目を使ってはいけないって、母から言われてたので
(代々伝わる言い伝えか古い教え)
出産後しばらくは読んでなかったけど、里帰り後は、
近くに図書館っていう好立地も手伝って、ちゅーたん片手に再開です。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/01/30
- メディア: 文庫
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こんな分厚い本…と思ってたけど、一気に読めました。
追いかけてる女性のわずかな痕跡を辿っていくにつれ、
次々と意外な事実が明らかになっていったり、
クレジットや消費者金融の現実を知ることができたり、
(もういろいろ変わってるかもしれない)
ただのエンターテイメント以上に奥深い1冊でした。
面白かった。
その中で印象的だったのが、
「情報破産」っていう言葉。
あれが良いとか、これが流行りだとか、それが儲かるとか…
いろんな情報に踊らされて、借金についての十分な知識もないままに、
借金に借金を重ねて、気づいたときには…
みたいな感じ。
これって、クレジットとか、消費者金融に限ったことじゃなく、
物事って、裏も表もあるけど、大抵、大々的に宣伝されてるのは、物事の表ばかり。
今の世の中、情報が氾濫しているだけに、情報を正しく取捨選択して、
きちんと考える力を持って、踊らされないことが大事だな…
とか、改めて考えさせられました。
そのためにも、子どもに教育が必要。
こういうことは、学校では教えてくれないし、すべてを親が教えることはできない。
情報を収集するアンテナと、それを取捨選択できる判断力を備えるために、親は何ができるのだろう。