cikringoの日記

マイペースに思いのままに書いてます。出産を機に180度変わった生活や価値観。どこかに吐き出してないと…と。王さまの耳はロバの耳に出てくる穴みたいな場所。

そして母になる④子宮頸がんの治療

担当になってくれたのは、女性の先生だった。40手前くらい。
本当は電話では伝えられないはずの検査結果を聞かれて、言えませんとか言わなかったあたりに好感が持てた。

病院に行くまでに、ひととおり学んでおいた。

Ⅰaってのは初期の段階で、子宮頸部っていって、子宮の入り口部分までしか広がってない状態だった。

ポイントはガン化してしまった組織が子宮頸部の表面にとどまっているのか、浸潤っていって、内部にまで進行してるのかってところだった。

その表面のことを「上皮」といって、上皮までしか広がってないようなら、子宮の入り口を円錐状に切り取る手術ですむけれど、浸潤してたら子宮の摘出の可能性もあった。

円錐切除手術なら妊娠・出産は可能だけど、子宮摘出したら当然妊娠できない。

その頃は結婚もしていなくて、でもその内するかもなってところだった。
けど、仕事も乗っていて、子どもを生むタイミングとか本当に難しいって考えてた時期だったから、もし、子宮摘出ってことになれば、それはそういう運命だったんだなーと諦めて仕事に打ち込もう。そういうのも有りかなとか、自分を説得することも考えてた。


結果は、浸潤していなくて、「上皮」でとどまっていたので「上皮内がん」ってことだった。

円錐切除手術で、二泊三日の入院で済むと。費用も五万円くらい?だったと思う。
母が女性特有の保険を私にかけてくれていたので、保険金がたくさんおりた。


手術前に、手術しても大丈夫な体かの検査があった。
手術の前日から入院した。翌日の流れの説明や安静にすること、体のなかを空っぽにすること、そんな風に過ごした。

全身麻酔をかける必要があるからと、麻酔科の先生からの話があった。
全身麻酔ってところに、母はビビってた。

翌日、手術は午前中から始まった。
行きは自分の足で行った。

手術台に乗り、横向きの姿勢で背中?に麻酔をされ…そこからは記憶がない。
気づいたら、終わりましたよと言われ、切り取った組織見ますか?って言われた。
首を左右にブンブン振った。

一度目覚めたけど、それからしばらく眠り続け、母を心配させた。

動けずトイレにも行けないから、おしっこの管を取り付けられてた。
知りたくないけど、どんな仕組みだったんだろうって不思議。

だんだん感覚も戻ってきて、入院生活は問題なく終わった。

傷口がふさがってかさぶたみたいなのが取れるときに出血することがあること
他にひどい出血があれば連絡することを言われた。

妊娠も出産も可能。だけど、入り口部分を切除した分通常より短くなってるので、流産・早産のリスクは高いこと。
妊娠したときには入り口を縛る手術をしないといけないかもしれないことを言われた。


予告通り?1か月後くらいに、大出血して、さすがにこのままだと失血死してしまうんじゃないかと思って、夜中に病院に歩いていった(1分だったので。ちなみに消防署が道路挟んで向かいだったから救急車もすぐ来ただろうな…)
そんなオプションはあったけれど、治療は終わった。

ワクチン接種を勧められたので、接種した。
定期的に検診に行くようにも勧められた。


妊娠すると子宮頸がんの検査ももれなくついてくるので、このタイミングしゃなかったら、妊娠と同時に判明したんだなって思う。

そのとき、ひょっとして進行していたりしたら…と考えると恐ろしい。

ワクチンのことも問題になっているけど、子宮頸がんは防げる病気なので、ワクチン接種やコンドームつけさせることで、自分自身も授かる命も助かる。

女性は、自分と自分の未来の子どもを守るためにきちんとリスクを知らないといけないし、エッチについて勇気も必要。
男性も、思いやりのあるエッチをしてほしいな。

ともかく、私は本当にラッキーだった。

つづく