cikringoの日記

マイペースに思いのままに書いてます。出産を機に180度変わった生活や価値観。どこかに吐き出してないと…と。王さまの耳はロバの耳に出てくる穴みたいな場所。

そして母になる⑤妊婦検診

妊娠検査薬で陽性になり、初めて病院に行った時点で、
「2ヶ月です」
って言われた。

生理遅れて1週間なんだけど…と思ったけれど、前回の生理開始日から数え始めるのでそうなる。
だから、受精する時点では、妊娠半月。
生理が始まった女性は、全員妊娠1か月目状態ってことになる。

変だけど、それで出産予定日を計算する。
私も1日しかずれなかった。
どんだけ人のからだってすごいんだと感心した。

毎回の妊婦検診は、自費だと五千円前後かかるけれど、14回分は市からの助成券をもらえたので無料だった。

住民登録している都市の病院に行く必要があるけど。
私も後半は里帰りだったので、自費だったけれど、その分も後から請求すれば戻ってくる仕組みだった。

妊娠・出産して感じたのは、けっこう国に応援してもらってるなってこと。
教科書が無料だった頃に感じてた感覚を思い出した。

出産費用も健康保険の、出産一時金でほぼ賄えた。

税金も健康保険料も活きてるんだなぁとありがたく感じた。


最初の頃は4週間に1回、後半は2週間に1回、検診があった。

私は、円錐切除手術で切り取った分、入り口がみじかくなっていたので、流産しやすい初期もその経過を見るために2週間に1回行った。

膨らませた風船を縛った形に例えられる。
風船が子宮で、縛り口の下が子宮頸管。
子宮が大きくなると、入り口が開いていき、子宮頸管が短くなる。

子宮頸管がゼロになると、いよいよ出産になる。
だから、いざ出産ってときまでは、かたく閉じていてもらわないといけない。

長さがある方が有利。
あとは、頸管の閉じてる力。

短かったり、頸管無力症っていって閉じる力が弱い人はそこを縛る手術が必要。

けど、最近、短いから必ずしも早産のリスクが高まるわけではないってことになってきてて、逆に手術をすることで刺激してしまい早産のリスクが高まることもあるってことになり、判断はこちらに委ねられた。

お医者さんが判断つかないものをこちらに投げられてとても困った。

またまたネットにお世話になっていろいろ調べまくり、縛る手術はしないことにした。

頸管の長さが27ミリで20ミリ切ると絶対安静って言われ、日常生活も気を付けることにした。
結局、流産にも早産にもならず、予定日+1日ってところまでいけた。


毎回の検診では、尿検査とエコーがあった。
胎児の発育状況と母体の安全をチェックする。
胎児の発育は、頭の直径と腹部の周りの大きさ、大腿骨(ももの骨=人の体で一番大きな骨)の大きさから体重を計算する。
あとは、心臓のうごきとかみてた。

だんだん人間らしくなってきて、指が五本ありますね!とか、ついてますね(男の子♪)とか、毎回会いに行くのが楽しみだった。

最近は4Dとかって言って、立体的に見える機械もあって、生まれてきた時の顔は確かにお腹の中のこの顔だ!ってわかる精度だった。

母体のチェックは、尿検査で尿糖やタンパクの値を調べられた。あとはむくみと血圧。

どれも妊娠高血圧症(昔の妊娠中毒)を防ぐのが目的。妊娠高血圧症になると、胎児に栄養がいかなかったりするからと習った。


そんな感じで妊婦検診は、毎回楽しみに行ってた。


妊婦特有の病気とか、知らないこともたくさんあった。
病院によって機械やサービスは違ったけど、そういう点では大学病院は最新の機械を惜しみ無く使ってくれてた。


つづく